2025/11/28 08:51

コーヒーグラウンズとは?
コーヒーグラウンズとは、コーヒーを抽出したあとに残る使用済みのコーヒー粉、いわゆるコーヒーかすのことを指します。英語の grounds は「砕いたもの」「粉末」という意味を持ち、コーヒーの世界では抽出後の粉を指す言葉として使われています。普段はそのまま捨ててしまいがちですが、実は暮らしの中で意外と役立つ素材です。
コーヒーを淹れたあとの粉は水分を多く含んでいるため、放置しておくとカビが生えやすいという特徴があります。しかし、きちんと乾燥させておくことで、家庭の消臭材として利用できるほか、有機物として土に還る性質もあるため、環境に配慮した素材として注目されています。また、コーヒー豆に含まれる成分や構造は匂いを吸着しやすく、ニオイ対策に活用されることが多いのも特徴です。
暮らしで役立つコーヒーグラウンズの活用法をご紹介します。
最も身近なのは消臭剤としての活用です。乾燥させたコーヒーグラウンズをお茶パックや小さな袋に入れ、玄関や靴箱、トイレ、クローゼットなどに置くだけで、こもりやすいニオイを自然に和らげてくれます。靴の中に入れておくと、気になるニオイの軽減にもつながります。
生ごみのニオイが気になる時にも便利です。生ごみに少量混ぜるだけで匂いが抑えられ、ごみ箱の底に乾燥させたコーヒーグラウンズを敷いておくと、こもったニオイの対策にもなります。キッチン周りがぐっと快適になるので、取り入れやすい方法です。
電子レンジの消臭にも使えます。湿ったままのコーヒーグラウンズを耐熱容器に入れて短時間温めるだけで、蒸気とともに庫内にこもったニオイを吸着してくれます。温めた後にサッと拭き取るだけで、電子レンジがすっきりします。
また、軽い油汚れの掃除にも利用できます。ほどよいザラつきがあるため、鍋底の焦げを落としたり、軽い研磨として使えることがあります。ただし、傷がつきやすい素材に使用する際は注意が必要です。
すでに海外ではコーヒーグラウンズの再利用が積極的に進められています。バイオ燃料への活用、きのこ栽培、消臭レンガ、衣類や靴の素材など、廃棄されるはずのものを資源として活かす取り組みが広がっています。環境への負担を軽減しつつ、新たな価値を生み出すアップサイクル素材として注目が高まっています。
コーヒーグラウンズは、普段は捨ててしまう存在ですが、消臭や掃除など暮らしの中で多くの役割を果たしてくれる便利な素材です。いつものコーヒー時間のあと、ひと工夫加えるだけで生活をより快適に整えてくれます。気軽に始められる方法ばかりなので、日々の暮らしにぜひ取り入れてみてください。
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